補聴器の雑音・ノイズについて ～原因と対処法をズバリ解説～

当コラムは1982年創業、補聴器を販売して25年以上のインペリアル・エンタープライズ株式会社によるものです。補聴器の通販サイト「聞こえタウン」が運営するこちらのコラムは、初めて補聴器を購入される方・ご検討される方向けに、補聴器関連情報を分かりやすくお伝えいたします。 ショッピングサイトはこちらから

補聴器と雑音

「補聴器に雑音があるって本当？」
「補聴器を着けたら思った以上にノイズがしたので驚いた」
「ザーザーと雑音が気になってテレビや会話に集中できない」

そういったお声をよく聞きます。

補聴器はメガネのように着けた途端にクリアな音になるわけではありませんが、雑音が少なければそれに越したことはありません。

こちらでは補聴器から聞こえる雑音とその対処法についてご紹介します。

また、記事の後半では雑音・ノイズ対策におすすめの補聴器をご紹介していますので、最後までご覧ください。

うるさい雑音の種類と原因

補聴器の代表的な雑音とその原因、対処法をご紹介します。

環境音

補聴器で頻繁に聞こえる雑音が環境音です。

環境音の正体は、エアコン・食器を洗う音・電子レンジの音・冷蔵庫の音・テレビの音・自動車やバイクの音、近隣の人の声などの生活音です。

環境音の代表としては、「ザーザー」「ザワザワ」「カンカン」「キンキン」「カチカチ」などです。

環境音に対処する方法は２つあります。

ひとつは店舗で購入した補聴器に限りますが、環境音に近い音域だけボリュームを下げるように調整してもらうことです。
「○○の音が気になるので下げて欲しい」と言えば、調整してもらえます。

ただし、同じような音域の音も下げてしまうため、場合によっては会話が聞き取りづらくなることがあります。

もうひとつの対処法は、補聴器のトレーニングによって脳を慣らすことです。
こちらについては後述します。

ハウリング

ピーピー音に代表されるのが「ハウリング音」と呼ばれる音です。
マイクを使う場面（カラオケやスピーチなど）で、「ピーン」や「ピーピー」という不快な音を聞いたことがあるかと思います。

ハウリングは、増幅された音が再びマイクに入ることにより起こります。
補聴器の場合、耳栓や補聴器と耳あなに隙間が生まれると発生します。

対処法としては、耳の穴に合ったサイズの耳栓を使用すること。
補聴器を正しく装着して耳にピッタリとフィットさせることです。

それでも改善しない場合は、耳栓や補聴器が耳の形に合っていないのかもしれません。
耳の形を採取するオーダーメイド耳栓やオーダーメイド補聴器を作ることも検討してください。

ハウリングについてより詳しく知りたい方は、「補聴器からハウリング（ピーピー音）が出る原因と対処法」の記事をご覧ください。

マイクノイズ

マイクノイズは、周囲で音がないにもかかわらず、補聴器のマイクが発する小さな音を聞きとってしまう現象です。

補聴器の動作音と考えてください。
近年は、軽度難聴者の方も補聴器を使う場面が増えており、そうした場合に聞こえてしまうことが多いようです。

こちらも対処法は、補聴器のトレーニングで聞き取りに慣れることです。
ある程度聞こえる証しだと思って我慢してください。

電話口での雑音

電話口だと雑音が聞こえたり、普段より雑音が大きくなったりする場合があります。
理由は主に３つです。

ハウリング

ピーンやピーピーという音が鳴ったらハウリングが起きている証拠です。
受話器を耳に当てるとハウリングが起きやすくなります。

前述の対処方法を試してみてください。

騒がしい場所にいる

自分または相手方が騒がしい場所にいる場合、周囲の環境音まで増幅してしまうので、人の声が聞き取りにくくなります。

この場合、自分または相手方が雑音の発生源から遠ざかるようにしましょう。
静かな場所で通話すれば音質も向上します。

携帯の電波

「ジー」という雑音が聞こえた場合、携帯電話から出ている電波を補聴器が拾ってしまった可能性があります。耳に当てている携帯電話の位置を少しずらすことで解消することがあります。

補聴器ではなく集音器だった

近年の補聴器はデジタル化されて、騒音やハウリング抑制機能が備わっています。

それなのにも関わらず、雑音が気になる原因のひとつに、実は「補聴器ではなく集音器だった」ということがあります。

補聴器と集音器は形がとても似ているために、見分けがつきません。

もし自分の買ったものが補聴器か集音器か分からない場合は、取扱説明書を確認してください。
補聴器の場合、取扱説明書には必ずその旨の表記があります。

補聴器と集音器の違いを知りたい方は、「「補聴器と集音器の違いって何？」を分かりやすく解説」の記事をご覧ください。

補聴器の雑音カット・抑制対策機能

雑音の入らない補聴器は今のところ存在しませんが、デジタル式の開発によってある程度の雑音なら除去できるようになっています。

それぞれの機能を詳しく説明します。

ハウリング抑制機能

別名「ハウリングキャンセル」機能は、以下の２つを組み合わせることで、ハウリングを素早く抑制しています。

• 逆位相方式…ハウリングを波形信号としてとらえ、その逆の波形を作り出すことで、ハウリングを相殺する方式。
• 周波数シフト方式…ハウリングが起きている周波数をずらすことで、ハウリング音が増幅されることを防ぐ方式。

雑音抑制機能

雑音抑制機能は、いくつかの方式を組み合わせることで抑制します。
例えば、

などです。

人の声だけ聞こえるようにするには

本来、人間の脳は必要な音と不要な音を聞きわける能力が備わっています。

その証拠に、こんな経験はありませんか？

これらを心理学用語で、「カクテルパーティー効果」と呼び、自分に必要な事柄だけを選択して聞きとる脳の働きのことをさします。

難聴の方は聞こえが悪かった分、必要な音と不要な音を聞きわける能力が衰えています。
その状態で補聴器を着けると、いろんな音が聞こえてきて不快に感じます。

補聴器のトレーニングによって聞きわける能力を鍛えれば、雑音を抑制する（正確には、意識しなくなる）ようになるのです。

トレーニング内容は、補聴器を使って音を聞くだけなので至って簡単です。
詳しい方法をご紹介しますので、「補聴器が聞こえづらい!?　補聴器の聞こえはトレーニングが必要です」の記事を参考に、ぜひ快適な聞こえを手に入れてください。

雑音抑制に強いおすすめの補聴器

こちらでは、入門用にぴったりの補聴器を取り扱う補聴器の専門通販「聞こえタウン」より、ハウリング抑制機能や雑音抑制機能を有するおすすめの補聴器をご紹介いたします。

聞こえタウンでは全商品14日間の無料お試しサービスを実施中です。

オンキヨー耳かけ型デジタル補聴器

日本が誇る音響機器メーカーの老舗「オンキヨー」
高音質８チャンネルだから、聴きたい音だけをしっかり拾う

不要な雑音は抑制し、聴きたい音をしっかりと拾ってくれます。さらに集音した音を細かく８分割して自動調整する上級クラスの「８チャンネルチップ」を搭載し、より高品質な聞こえを実現し、会話がなめらかで自然に聞こえるようになりました。

価格：29,800円（非課税対象品）

オムロンイヤメイトデジタル ＜AK-10＞

目立たず、聞こえる…こんなのが欲しかった
さすが健康機器メーカーの確かな品質と大好評！

人気No.１。耳にすっぽり収まり、肌色で目立ちにくいので、初めての方に最適です。デジタル方式を採用し「ピー」というハウリングを軽減する機能付き。突然大きな音が起こっても音割れを抑制し、より自然な音の聞こえを実現しました。

価格：29,800円（非課税対象品）

軽い超小型補聴器エーストーン フィット２

音声がなめらかで明瞭に聞こえる高性能デジタル式
耳の奥にすっぽり入り、外からはほぼ見えません

補聴器に入る音をきめ細かく分割することで、相手の声や音をなめらかに聞き取りやすくしました。耳栓不要でフィット感抜群。軽度～中程度の聞こえづらさ向けに設定してありますので、届いたその日から使えます。

価格：58,000円（非課税対象品）

オンキヨー耳あな型デジタル補聴器

耳の中にすっぽりと収まり目立たない
オーディオメーカーならではのノウハウを生かした、より良い聞こえ

集音した音を細かく８分割して自動調整する上級クラスの「８チャンネルチップ」を搭載し、より高品質な聞こえを実現し、会話がよりなめらかで自然に聞こえるようになりました。耳の中にすっぽりと収まり、正面からはほとんど見えません。

価格：29,800円

デジタル補聴器「イヤファッション」

両耳イヤホンでとっても聞きやすい
簡単操作で小型なので持ち運びラクラク

聞こえづらい低音の領域を強調し「日本人の日本人による日本人のための補聴器」を実現しました。また、両耳で聞くことにより、音量も抑えて使用できるので耳への負担も低減します。

価格：29,800円（非課税対象品）

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